こんにちは、社長の岩田です。今日はクリーニング工場の加納プラントから、ちょっと変わった製品や出来事についてプラントニュースをお届け致します。

今日のニュースは高級ダウンコートのクリーニングについて。
※品物の名称や詳細については個人情報保護のため変更しております。

「高級ブランドのダウンコート」
このダウンコートは昨年末、あるお客様が加納プラントに来店されて、
「他のクリーニング店に出したけど、染みが取れていない。これ以上落ちませんと言われたが、何とかなりませんか？」というもの。
カウンセリングの上でお預かりして、完全にとは言えないまでも、何とかしみ抜きがうまくいって、非常に喜んで頂けました。

で、気に入って頂けたのか、再度のクリーニング。もともと白のダウンコートなので袖や襟のすりこみ汚れが目立ちます。前処理してドライしてもなかなかキレイになりません。さらに、実はこの商品、ネームラベルの部分に本革が使用されており、これがドライ液でも水でも色泣きをするんですな。さて、どうするか？

まずは皮部分に色止め加工をして、洗剤濃度を高めたドライ液で一点洗い。洗いあがって見てみると、やはりまだ汚れが目立ちます。それに汗の匂いも気になるところ。そこで今度は皮部分に再度色止めをして、更に白布を何重にも重ねてガードしてから、ウェットクリーニング。温度を少しずつ上げながら染みや汚れの部分を処理します。絞ったりすすいだりも全部手作業。ダウンコートは水分を含むと重くなるので大変です。これだけ手間をかけても袖口の擦り込み汚れはなかなかきれいになりません。肘が擦れているので、あまり無理ができないのです。

匂いもとれて、ずいぶんスッキリしましたが、うーん、お客様は喜んでくれるかな？